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🏷️ 名称について
影の書(Book of Shadows)、ノート(the note)などと呼ばれますが現代的には同じものです。
📘 定義
魔女が儀式・呪文・祈り・知識を記録する個人的なノートです。Wicca(1950年代)以降で「Book of Shadows」という呼称が広まりました。それ以前の伝統的Witchcraftでは単に「the note」 「the notebook」と呼ばれていたことが多かったようです。
🔸 詳細説明
形態と紙の素材
伝統的には黒い表紙のノートや、羊皮紙を用いたノートが使われてきました。
しかし「羊皮紙=呪術的に特別」という意味ではなく、単に当時は耐久性の高い紙が羊皮紙しかなかったため羊皮紙が使われていたのです。
現代では羊皮紙の代わりに、植物由来のパーチメント紙(羊皮紙風の紙、硫酸紙)を用いるのが一般的です。
したがって「羊皮紙でなければならない」という考え方は誤解です。
内容
儀式次第、神や女神への祈り、呪文などを記録します。グループに所属している場合は、共同のBook of Shadowsから許可された部分を写すこともあります。内容は非常に個人的であり、まったく同じものは存在しません。また、経験や学びなどもかつては書かれていたようですが、それはノートの冊数を増やしたくなかったからで、現代では経験や学びなどは専用のノートを別に用意するほうが合理的です。
死後の扱い
伝統的には持ち主の死後に燃やされる習慣があります。魔女狩り時代、遺されたノートが証拠となり家族に危害が及ぶのを避けるための知恵でした。
呼称の違い
- Book of Shadows … Wicca以降の流派で広まった呼び名です。現代ではこちらが主流です。
- the note / the notebook … 古い伝統的Witchcraftでの呼び名です。特別な名前を避けることで魔女狩りのリスクを減らしていました。